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キリンの赤ちゃんと剪定ばさみ

先日、広島市安佐動物公園の飼育技師様から1冊の図書が弊社に届きました。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、アミメキリンの「はぐみ」ちゃん。
足に先天的な異常があり、生まれてすぐ立つことができませんでした。
キリンの赤ちゃんは立つことが出来ないと母親キリンからお乳を飲むことが出来ません。

添えられていたお手紙を拝読すると、生まれたばかりの頃は足にギブスを巻いて立つことが出来たそうなのですが、そのギブスの交換作業に弊社の剪定ばさみをご使用頂いていたとのことでした。

硬化したギブスは非常に硬く、通常は電動カッターを使用するそうですが、飛び散るガラス粉や騒音を考慮して普段より作業にお使い頂いていた剪定ばさみをお使い頂いたそうです。

「はぐみ」ちゃんに配慮しながら硬いギブスを切る作業はご苦労が絶えなかったと思いますが、弊社の剪定ばさみが命を繋ぐお役に立てていたことに驚き、飼育技師様からの感謝のお言葉に感動いたしました。

単純作業の繰り返しの『モノづくり』ですが、こだわりを持って続けてきて本当に良かったと思える瞬間でございました。
先代より受け継いだ技術を誇りに思います。

現在「はぐみ」ちゃんは飼育技師様や獣医師様、その他大勢の方のご尽力で回復し、元気に走り回れているそうです!

広島市を訪れる機会がございましたら、是非アミメキリンの「はぐみ」ちゃんに会いに行って頂けますと嬉しいです。
※はぐみちゃんのお写真は安佐動物公園様ご了解の下掲載しております。

「立てないキリンの赤ちゃんをすくえ」
佐藤 真澄 著
静山社 刊